1月8日「信仰を守る」加村牧師

“最後に言う。主にあって、その偉大な力によって、強くなりなさい。悪魔の策略に対抗して立ちうるために、神の武具で身を固めなさい。”(エペソ人への手紙6章10-11節)

 私達が御国に入るまでの信仰生活には様々な戦いがあります。使徒パウロに関しては、「私の名のゆえにどれ程苦しまなければいけないかをパウロに教えるためである」と神は言っています。そしてその戦いの中で私達が最も戦わなければいけないのが自己に対しての戦いです。

 悪魔は人の心に思いを入れてきます。世の始めにアダムとエバは楽園に居ました。しかし、悪魔がエバの心に思いを入れて、神が食べてはいけないと命じておいた木の実を食べてしまいました。悪魔が無理やり食べさせたのではありません。実際に手に取り、口に入れたのはエバ本人でした。悪魔がした事は、神がアダムとエバに語った事に対して、疑いを持たせる思いでした。悪魔が物理的に私達に対して戦ってくる事はありません。ただ、私達の心に思いを与える攻撃をしてきます。重要な事は、私達がその思いに従ってしまうのか硬く抵抗していくのかという事です。これが自己に対する戦いです。そして、私達はこれに勝利していかなければいけないのです。

 パウロは「わたしは戦いをりっぱに戦いぬき、走るべき行程を走りつくし、信仰を守りとおした。」と言っています。そして戦う方法と武具を聖書で教えています。戦う方法は祈りと断食です。そして武具は聖書の言葉です。私達が聖書の言葉を良く知り、学び自分の物としていく事が大切です。イエスさまが悪魔からの誘惑を受けた時、聖書の言葉によって、悪魔の語る一つ一つの誘惑に抵抗していきました。私達はいつ神が来られるかわかりません。しかし、その時まで私達は信仰を守りとおす事が必要なのです。