いましめとは、神の愛である

 モーセが神からの召しを受け、エジプトで奴隷となっていたイスラエル人をエジプトから導き出しました。最初の難題は、イスラエル人の前にある紅海と後ろから迫っているエジプト人の兵士たちでした。どっちにも行けないイスラエル人を、神は目の前に広がる紅海の水を分け隔て、更に乾いた地面を備え、そのところをイスラエル人は歩いて渡り、難を逃れることが出来ました。

 【旧約聖書
 その後、400年に渡るエジプトでの生活に慣れ親しんだイスラエル人に、神は、10の約束(十戒)を与えました。これによって、誠に神に近づいてくることが出来るようにです。

  (1)わたし以外、神とするものがあってはならない
  (2)偶像を作り、それを拝んではならない
  (3)みだりに神の名をとなえてはならない
  (4)安息日を守る
  (5)父と母を敬う
  (6)殺してはならない
  (7)姦淫してはならない
  (8)盗んではならない
  (9)偽証してはならない
 (10)他人のものを欲しがってはならない   (出エジプト記20章1~17節)

 (1)~(4)は神に関する項目で、(5)~(10)は人に関する項目です。

 私たち人間も幼稚園で学ぶことがあります。しかし、高校生で学ぶことを教えてはいません。その幼稚園児にわかる内容で教えます。しかし、高校生になれば、高校生でも理解する内容を教えます。この旧約聖書時代の人々は、幼稚園の時代の人々です。次の新約聖書時代の人々は、大人の時代の人々に対してイエスさまは語っています。


 【新約聖書
 イエスさまがこの地上で来られ、次にように人々に教えました。

 ”イエスは答えられた、「第一のいましめはこれである、『イスラエルよ、聞け。主なるわたしたちの神は、ただひとりの主である。心をつくし、精神をつくし、思いをつくし、力をつくして、主なるあなたの神を愛せよ』。第二はこれである、『自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ』。これより大事ないましめは、ほかにない」。(マルコによる福音書12章29~31節)

 第一のいましめ → ”イスラエルよ、聞け。主なるわたしたちの神は、ただひとりの主である。心をつくし、
             精神をつくし、思いをつくし、力をつくして、主なるあなたの神を愛せよ”
             これは、上述の十戒(1)~(4)に該当します。

 第二のいましめ → ”自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ』。これより大事ないましめは、ほかにない”
             これは、上述の十戒(5)~(10)に該当します。

 どちらも「愛する」ということばがあります。

 ”・・・愛は、すべてを完全に結ぶ帯である。”(コロサイ人への手紙3章14節) 

 そして、”神は愛である”(ヨハネによる第一の手紙4章8節、16節)

 神であるイエスさまを知り、信じる時、神の愛を知り、人を愛せます。

 by カレブ