3-1 言葉の起源/国々の始まり

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第3課/チャート1

Ⅰ.言葉の起源/国々の始まり
1.洪水後
 洪水の後、神はノアと息子達に地に満ちよと命じました。この命令は人が再び増えていくために、徐々に全地のおもてに散っていかなければならないということです。しかし、またも多くの人々が神の声にそむきました。地に広がっていく代わりに、一つの地域に住み、そこにとどまって町を築こうとしました。

2.バベルの塔
 「全地は同じ発音、同じ言葉であった。時に人々は東に移り、シナルの地に平野を得て、そこに住んだ。彼らは互いに言った、「さあ、れんがを造って、よく焼こう」 こうして彼らは石の代わりに、れんがを得、しっくいの代わりに、アスファルトを得た。彼らはまた言った、「さあ、町と塔とを建てて、その頂きを天に届かせよう。そしてわれわれは名を上げて、全地のおもてに散るのを免れよう」(創世記11:1-4)

a)人々の自己中心
 人々が自己中心的で、神の命令を軽んじたことに注目して下さい。神は人が再び増えていくため、地上全体に散ることを望んでいました。しかし人々は中央に町と塔を建て、全地のおもてに散らないようにしようとしました。彼らの望みは神の言葉とは全く正反対のものでした。

b)違った言葉が入った
 この時まで、地上に住む誰もが同じ言葉を話していました。実際、地のおもてには一つの民族があるだけでした。このため彼らは大きな町を造ろうという目的を持つことができたのです。

 しかし、主は彼らの不従順を見て言いました。「民は一つで、みな同じ言葉である。彼らはずでにこの事をしはじめた。彼らがしようとする事は、もはや何事もとどめ得ないであろう。さあ、われわれは下って行って、そこで彼らの言葉を乱し、互いに誉葉が通じないようにしよう」(創世記11:6-7)

 互いに違った言葉を話すようにすることで、主は彼らの罪深い行動を止めました。人はもはや野望に満ちた計画を完成させるための十分な意思の疎通ができなくなりました。そしてそれぞれ話の通じる者と自分の場所を捜して全地のおもてに散り始めました。

3.神の裁きで人々は散らされた
 人の行動に対する神の裁きが様々な言語の起こりであり、国々の始まりです。地はノアの息子達により、以下のように再び人で満ちました。

a)セムの子孫
 セムの子孫はエラム、アシュル、アルパクサデ、ルデ、アラムでした。これらの子孫から出た主な国は、ペルシャアッシリア、カルデヤ、ヘプル、リティア、アルマニア、シリアです。彼らはアッシリア、シリア、ペルシャ、アラビア地方、メソポタミアに住みました。

b)ハムの子孫
 ハムの子孫はクシ、ミツライム、プテ、カナンでした。これらの人々から出た主な国は、エチオピア、エジプト、リビア、カナンです。ハムの子孫達はアフリカ大陸とアラビアに住みました。

c)ヤペテの子孫
 ヤペテの子孫はゴメル、マゴク、マダイ、セワン、トバル、メセク、テラスでした。彼らはロシア人、ドイツ人、ブリトン人、シシア人、メデス人、イオニア人アテネ人、イベリア人、モスコー人、トラキア人となりました.ヤペテの住んだ地域は、小アジア、アルマニア、コーカサス、ヨーロッパです。

By カレブ