2-1 堕落から洪水まで(その1)

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第2課/チャート1

Ⅰ.堕落から洪水まで

1.アダムとエバが園より追放される
 善と悪とを知るようになり.アダムとエバエデンの園を離れて生活するようになりました。その生活は以前と全く異なったものとなりました。前は平穏な園で最初の男女として、本物の楽國を管理するという努めをしていました。
今やアダムは額に汗し、生きるために釆る日も来る日もいばらやあざみと取り組むことになりました。

 エパは神の言葉が真実であることを知りました.神はこう言われていました。「わたしはあなたの産みの苦しみを大いに増す。あなたは苦しんで子を産む」(創世記3:16) エバが産んだ最初の子はカインと名付けられました。エバは言いました。「わたしは主によって、ひとりの人を得た」(創世記4:1) そしてその後、エバはもう一人の子アベルを産みました。

2.2人の兄弟の違い
 同じ家の兄弟によくあることですが、この二人は全く蓮っていました。アペルは羊を飼う者であり、カインは土を耕す者でした。しかし創世記4:3-7 によれば、二人の違いはこれだけではありませんでした。

3.教えられていた礼拝
 アダムとエバが息子違に、神の存在について、また神を礼拝し犠牲を棒げることの必要性について教えていたことは明らかです.やがて、カインは地の産物を持って来て、主に供え物としました。アベルもまた、その群れの初子と肥えたものとを持って来きした。

4.受け入られた犠牲と受け入れられなかった犠牲
 主はアベルの供え物は顧みましたが、カインの供え物は顧みませんでした。このことはカインを悩ませ、憤らせました。主はカインに言いました。「なぜあなたは憤るのですか、なぜ顔を伏せるのですか。正しい事をしているのでしたら、顔をあげたらよいでしょう。もし正しい事をしていないのでしたら、罪が門口に待ち伏せています。それはあなたを慕い求めますが、あなたはそれを治めなければなりません」
 
 哀れみをもってカインの過ちを許そうと、神はカインに語りました。正しい事をするなら、アベルの供え物と同様に、カインの供え物も受け入れると神は言いました。カインが正しい事をするのを唯一妨げていたものは罪です。

 かつて「君を悩ますものは何なのか」と聞かれ、即座にこう答えた人がいます。「なにもありませんが、自分自身なのです」最も奥深く危険な問題は外から来るのではなく、内から来ます。敵は内側から開けられている門を通って入って来ます。カインの問題はアベルのせいではなく、カイン自身だったのです。

5.血の犠牲-必須条件
 カインの供え物は何が悪かったのでしょうか。アベルが血の犠牲を棒げたのに対し、カインが地の産物の供え物を棒げたことに違いがあります。最初から、神の計画は血の犠牲を望んでいました。エデンの園において神は、アダムとエバの裸をおおう皮の着物を与えるために動物を殺しました。(創世記3:21参照) すなわち、人の罪がおおわれるためには血が流されなければならなかったのです。

 イエス・キリストは世の初めからほふられた小羊です。神が血の犠牲を選んだのは,罪の報酬は死だからです。(ローマ6:23参照) 血が流されることなしに罪の許しはあり得ません。(ヘブル9:22参照) アダムはこの知識を息子達に伝えたに違いありません。そうでなければ、アベルは何を棒げるべきか知らなかったことでしょう。ですから、カインがふさわしくない犠牲を棒げたことが分かります。

 人を神との正しい関係に置くのは誠実だけではないと、聖書は初めから教えています。神が唯一受け入れるのは従順です。自分が正しいと思うことや、どのようにするか良く分かっていることだけをするのでは十分ではありません。神が命じたように行うべきなのです。

 アベルは信仰によって神に従いました。ヘブル11章4節にこうあります。「信仰によって、アベルはカインよりもまさったいけにえを神にささげ、信仰によって義なる者と認められた。神が、彼の供え物をよしとされたからである。彼は死んだが、信仰によって今もなお語っている」


By カレブ