1-5 最初の裁き

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第1課/チャート5

Ⅴ.最初の裁き
 
 神に従うことよりも背くことを選んだ罪の結果、4つの呪いとエデンの園からのアダムとエバの追放という裁きが下されました。

1.蛇の呪い
 まず最初の裁きは悪魔である蛇に対してでした。神は蛇に言いました。「おまえは、この事を、したので、すべての家畜、野のすべての獣のうち、最ものろわれる。おまえは腹で、這いあるき、一生、ちりを食べるであろう」(創世記3:14) 

 蛇はもともと脚があったのに、この呪いによって腹で這うものになったのではないかという説もありますが、確かなところは分かりません。たとえ蛇が以前、もっと優雅で堂々とした姿をしていたとしても、エバの誘惑に関わった故に、もはやそうした姿ではなくなってしまいました。

2.女への呪い
 2番目の呪いは女(エバ)に対してでした。神は言いました。「わたしはあなたの産みの苦しみを大いに増す。あなたは苦しんで子を産む。それでもなお、あなたは夫を慕い、彼はあなたを治めるであろ」(創世記3:16) 

 罪を犯した結果、エバは世の全ての女性に産みの苦しみをもたらしました。出産というとても祝福された喜びの出来事さえ、痛みと産みの苦しみが伴います。また、神は男が女を治めるであろうと言いました。こうしたことを不快に思う女性もいるかと思いますが、これらは全て罪の結果なのです。

3.大地への呪い
 3番目の呪いは大地に対してでした。神はアダムに言いました。「あなたが妻の言葉を聞いて食べるなと、わたしが命じた木から取って食べたので、地はあなたのためにのろわれ、あなたは一生、苦しんで地から食物を取る。地はあなたのために、いばらとあざみとを生じ、あなたは野の草を食べるであろ」(創世記3:17-18) 

 雑草は植えなくても生えてくるのに気づいたことがありますか。育てたい野菜や果物のためには、注意深く耕したり、植えたりしなければなりません。綺麗な花を育てようと悪戦苦闘したり、庭の雑草や芝生に勝手に生えるタンポポを抜いたりする度に、主は人の罪深さを私たちに思い起こさせているのです。

4.男への呪い
 4番目の呪いは男(アダム)に対してでした。神は言いました。「あなたは顔に汗してパンを食べ、ついに土に帰る、あなたは土から取られたのだから。あなたは、ちりだから、ちりに帰る」(創世記3:19)

 このときからずっと生きるために苦労することになります。額に汗し、努力しなければなりません。そしていずれは地のちりに戻るのです。

5.救い主についての最初の約束
 こうした呪いの中にも、ある約束が与えられました。神は言いました。「わたしは恨みをおく、おまえと女との間に。彼はおまえのかしらを砕き、おまえは彼のかかとを砕くであろう」(創世記3:15)

 これはメシヤであるイエス・キリストがサタンに対して完全な勝利を得ることを預言しているのです。このように初めからサタンの運命は封じ込められていることを覚えておいて下さい。勝利を得ようとどんなに悪戦したところで決して目標達成はできません。初めからサタンは打ち負かされた敵です。

 アダムとエバの罪を知らない状態は終わりました。神は約束(創世記3:15) を与えた他にも、二人の体を覆う皮の着物を与えました。(創世記3:21)

6.園から人が追いやられた
 ついに犯した罪ゆえに、アダムとエバエデンの園から追放されました。人が命の木の実を食べてしまい、罪ある状態で永遠に生きることがないようにと、主は人を国から追い出されたのです。エデンの園の東に神は炎の剣を持ったケルビム(御使い)を置き、人が命の木に近づかないように守らせました。


By カレブ