御言葉の肉をしっかりとくわえる

 ルイジアナ州の現代の預言者であるT・W・パーンズは、ブルドッグのような信仰について説教しました。口に一切れの肉を加えたブルドッグの話です。みんなでどんなにその犬から肉を取り上げようとしても、犬はしっかりとくわえつづけ、決して放そうとはしませんでした。

 時としてあなたもそこにしっかりと留まり、信じなけれぱなりません。でも神が味方であるならば、あなたは必ず勝利するでしょう!

 自分の民の死の瀬戸際の大切な時に、神を信じた一人の娘がいました。彼女は信じ、祈りと断食をしました。そして神が全ての状況を変えました。

 その救いの前の状況を見て下さい。旧約聖書エステル記を見てみましょう。バビロン王ネブカデネザルの時代、エステルは叔父と共にエルサレムから連れてこられました。彼女は見知らぬ地におり、望まぬ状況にいましたが、耐えていきました。叔父のモルデカイは、エステルに真実の神が誰であるかをしっかりと教えました。

 エステルが妃として選ばれた後、王国の大臣であるハマンが全てのユダヤ人を抹殺する企てをしました。しかしハマンは大きな間違いを犯しました。彼はエステルがユダヤ人であることを知らなかったのです。危機が迫り耐えられなくなった時、エステルは全てのユダヤ人と共に3日間の祈りと断食をしました。そして神は全ての状況を変え、エステルとユダヤ人たちは死を免れました。

 一方、この企ての首謀者であるハマンは自分がモルデカイのために用意した絞首台にかかって死にました。この勝利の結末がエステル記9章2節に書かれています。「さらにアビハイルの娘である王妃工ステルとユダヤ人モルデカイは、権威をもってこのプリムの第二の書を書き」。モルデカイも昇進しました。エステル記10章3節、「ユダヤ人モルデカイはアハシュエロス王に次ぐ者となり、ユダヤ人の中にあって大いなる者となり、その多くの兄弟に喜ばれた。彼はその民の幸福を求め、すべての国民に平和を述べたからである」。

 補囚の民であった二人が今や権威と権力をもって一切の命令を下していました。神は彼らを悲惨な状況から栄誉ある立場へと引き上げました。当初、彼らは命が脅かされる状況にいました。しかし彼らは肉の腕に頼りませんでした。彼らは神の顔を仰ぎ、神は一切の状況を変えました。神は決して失敗することはありません。神に信仰と信頼をおきましよう!

 様々なことがあなたを屈伏させようと臨む時、祈っても答えが無いように思えるかも知れません。でも信じ続けましょう。あなたが神の約束をしっかりとつかみ、ブルドックのように決して手放さなければ、神は必ず祈りに答えて下さるでしょう。

 “神はわれらの避け所また力である。悩める時のいと近き助けである。このゆえに、たとい地は変り、山は海の真中に移るとも、われらは恐れない”(詩篇46篇1-2節)

 御言葉の肉をしっかりとくわえ、留まりましょう。嵐があなたを揺さぶり、自分が粉々になるように感じたとしても、ただ御言葉に立ちましよう。御言葉への信仰を捨てないで下さい。御言葉は決して滅びることも、過ぎ去ることもないからです。

 今日、あなたの信仰を今まで以上に神においていきましよう。神は全てにおいて力強く、あなたが信じるならば神は何事でもすることが出来るからです。

ペンテコステ・ヘラルド、【今日のダイヤモンド】ジョイ・ヘイニー姉妹著より抜粋)

by カレブ