夫たる者よ、妻を愛しなさい

 聖書には、夫が妻を愛しなさいという御言葉が2箇所あります。

“夫たる者よ。キリストが教会を愛してそのためにご自身をささげられたように、妻を愛しなさい。” (エペソ人への手紙5章25節)
“夫たる者よ、妻を愛しなさい。つらくあたってはいけない。”(コロサイ人への手紙3章19節)

 一方、妻に対しては「夫を愛しなさい」と書かれている箇所はひとつもありません。妻に対して書かれていることは、「夫に仕えなさい」である。

“妻たる者よ。主に仕えるように自分の夫に仕えなさい。”(エペソ人への手紙5章22節)
“妻たる者よ、夫に仕えなさい。それが、主にある者にふさわしいことである。”(コロサイ人への手紙3章18節)

 夫は妻を愛する。それは男性の性格的に、夫が妻を愛し続けることが難しいからだそうです。一つの目標を達成すると、違う目標を立て、それを実行に移すという性格が男性にあるからです。妻は夫に仕える。これも女性の性格的に難しいことなのだそうです。会社で肩書きある役職である夫に仕える部下たちは多くあっても、休日に股引姿で寛いでいる夫の姿を見る妻にとっては、夫に仕えることは難しいと思います。

 一方的に相手にその御言葉を押し付けるのもどうかと思います。聖書に「夫たる者よ。妻を愛しなさい」と書いてあるで、もっと私を愛しなさい。とか、聖書に「妻たる者よ。夫に仕えなさい」と書いてあるからもっと仕えて欲しい」と思うこともあるかも知れません。しかし、人は完全には創られていません。むしろそのことを行い易くする必要があると思います。

 “だから、何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもそのとおりにせよ。”(マタイによる福音書7章12節)とあるように、夫が妻を愛し易くなる為に、妻は夫の喜ぶことを行ってあげて下さい。また、妻が夫に仕え易くなる為に、夫は妻の喜ぶことを行って下さい。私は決してハンサムではありませんが、私の妻は私に「パパは結婚した時より格好良く成っているね」「パパ、大好き」とよく言ってくれます。このような言葉を聞くと、私は妻をとても愛し易くなります。あなたの口から出る言葉によって、あなたの家族は生き、また殺されてしまうのです。

By カレブ