番外編-クリスマスプレゼント

 子供の頃は、サンタさんにプレゼントをもらうのが楽しみでした。
当然、自分の欲しいものをサンタさんに頼むことになります。確か私が小学3年生くらいの時だったと思います。私は、弾が飛び出すライフル銃がとっても欲しかったのです。そこで、クリスマスとばかりにサンタさんにこのライフル銃をお願いしました。

 心の中でサンタさんに自分の欲しいものを打ち明けると、サンタさんはその思いを知ることの出来る方だと思っておりました。従いまして、そのライフル銃を心からサンタさんにお願いしました。12月24日の夜、枕元にライフル銃が入るように大きめの靴下を置いて、次の朝を楽しみに寝入ってしまいました。

 翌朝、目が覚めて思うことは、サンタさんからのプレゼントのことでした。枕元を見ると、確かに靴下が膨らんで、プレゼントが入っていることが一目瞭然でした。ちょっと、イメージしていた膨らみ方と違っていましたが、早くライフル銃を取り出したいと、その靴下を手に取りました。

 ここから、私の心に何か壊れるような音が響いてきました。私がその靴下から手にしたものは、・・・

   ① 野口英世の本 
   ② ヘレンケラーの本
   ③ ナイチンゲールの本   以上、本が3冊

 この年、サンタさんは架空の存在であることを、私は知りました。

by カレブ