創世記-最初の殺人者カイン

 聖書にはどのようなことが書かれているのでしょうか?心豊かになることばかり書かれているのでしょうか?聖書には、人類が誕生してから行ってきた様々のことが書かれています。表題のカインという人は、人類で最初に殺人をした人です。彼は、弟のアベルが神に喜ばれるものを捧げたことに対してねたみを覚えたのでした。カインは神に喜ばれるものを捧げ直すことが出来たのです。しかしカインはそのチャンスを用いず、逆に弟のアベルを殺してしまったのです。

 ”人はその妻エバを知った。彼女はみごもり、カインを産んで言った、「わたしは主によって、ひとりの人を得た」。彼女はまた、その弟アベルを産んだ。アベルは羊を飼う者となり、カインは土を耕す者となった。日がたって、カインは地の産物を持ってきて、主に供え物とした。アベルもまた、その群れのういごと肥えたものとを持ってきた。主はアベルとその供え物とを顧みられた。しかしカインとその供え物とは顧みられなかったので、カインは大いに憤って、顔を伏せた。そこで主はカインに言われた、「なぜあなたは憤るのですか、なぜ顔を伏せるのですか。正しい事をしているのでしたら、顔をあげたらよいでしょう。もし正しい事をしていないのでしたら、罪が門口に待ち伏せています。それはあなたを慕い求めますが、あなたはそれを治めなければなりません」。カインは弟アベルに言った、「さあ、野原へ行こう」。彼らが野にいたとき、カインは弟アベルに立ちかかって、これを殺した。”(創世記4章1-8節)

 人はいつでもやり直せるチャンスがあります。しかし心を頑なにするならば、状況はもっと悪化してしまいます。遭難している人が自分自身を助けることが出来るでしょうか?誰か安全なところにいる人が、その遭難している人を引き上げなければその人は助かりません。落ち込んでいる人が自分自身を励ますことが出来るでしょうか?元気のある人が励ましの言葉や行いをすることによって、その人の気持ちも上昇することでしょう。
 
 神イエスさまは、人を創造され、その人々と共に居たいと願い、その人々に必要なものがあれば豊かに与えたいと思っているお方です。自分自身ではどうすることも出来ないことや、自分の能力以上が必要と思われる時があるならば、心を頑なにしたり、諦めたりせず、ぜひイエスさまに声を掛けてみて下さい。頼ってみて下さい。神であるイエスさまは、神を必要としているあなたの声をいつも聞いています。その声を待っています。

by カレブ