今日、国立ハンセン病資料館に行ってきました

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 本来ならば、「私たちの証し」の続きですが、今日現場の帰りに東京都東村山市にある国立ハンセン病資料館(http://www.hansen-dis.or.jp/)に行ってきました。何故ハンセン病かと言いますと、聖書の中にはよく「らい病」のお話が出てくるのです。そしてそのらい病の人が癒される物語があります。今はこの「らい病」は、ハンセン病と呼ばれています。私は、その「らい病」とはいったいどんなものなのか興味がありました。

 らい病はらい菌によって、手足の知覚麻痺や、体の機能を麻痺させていくものだそうです。基本的にはらい病は弱い菌なのだそうです。ですから十分な栄養を採っているとその菌に対しての抵抗力があるようです。しかし、伝染するものと誤解された病気であり、一度らい病にかかると、らい病予防法により、患者は強制的に療養所に入所させられたとのことでした。家族との絆を断ち切り、一生会うこともないケースも多々あったそうです。子供が出来て、らい病患者が増えることを懸念され、彼らは結婚をすることを許されていませんでした。それでも結婚する場合は、断種(子供が生まれないように、男性側に手術がなされること)が必須条件で、もしそれでも妊娠してしまった場合は、中絶させられたそうです。

 患者さんたちの話をビデオで紹介していました。その中で彼らは「虫けらのように扱われた」と、これまで苦悩を話していました。たまたま私が来館したときに、森本さんという方がガイドをしている団体さんがいました。私は部外者でしたが、一緒にその森本さんの説明を聞いていました。この森本さんもらい病患者であったそうです。先に記述しましたように、らい病にかかると手足が知覚麻痺となるそうです。この森本さんも知らないうちに自分の指をタバコの火で焼いてしまったことがあるそうです。熱いという感覚が無いので、その火が近づいてきても分からないそうです。森本さんは言っていました。「でも感謝なことに、舌をらい病による知覚麻痺をすることを神様はされなかった。だから食べる楽しみはありました。」とのことでした。ここで私はうれしくて涙が出てきました。舌は人間にとって重要な器官です。主をほめたたえるときにその舌を使います。どんなに辛い状況であっても自殺したい心情であっても、神はらい病の人々に自由に神をほめたたえることの出来る舌を与えて下さっていたことに感激しました。聖書でイエスさまがらい病の人を癒す部分を紹介します。

 “ひとりのらい病人が、イエスのところに願いにきて、ひざまずいて言った、「みこころでしたら、きよめていただけるのですが」。イエスは深くあわれみ、手を伸ばして彼にさわり、「そうしてあげよう、きよくなれ」と言われた。すると、らい病が直ちに去って、その人はきよくなった。”(マルコによる福音書1章40-42節)


 明石海人という詩人もハンセン病であったそうです。しかしこの方は後にイエス・キリストを信じたそうです。ガイドの森本さんがその明石海人さんの詩を紹介してくれました。詩の言葉を覚えていませんが、内容はこのようなものでした。「私はらい病にかかってしまいましたが、主イエスさまの恵みはこの私に十分注がれて、私は喜びを得ています。」

 お近くにお住まいの方は、ぜひハンセン病資料館に行かれると良いと思います。 カレブ