私たちの証し(5-1)

 「私たちの証し」は、教会に集う人々が神イエス・キリストを知り、それまでの人生が全く変えられたという実話です。

 私は過去にいろいろな経験をしてきました。低学年の頃はよくいじめられる方で、中学の頃も一人の女性徒に偽証をたてられ、学校を休んだ事もありました。そして、何も無いことで先生にレッテルを貼られ二度も校長室に呼び出され、偏見な大人の目に反発的になったり、そして万引きと悪い薬を飲んでは学校にばれてしまい、先生たちになぐられていました。そして一番大切な思春期を迎えた高校一年の頃、今度は学校の理事長が不正を働き先生たちのストが続き、長い休みが始まりました。その頃、共稼ぎの両親をもつ私は、家の手伝いをしたりして過ごしていました。と言うのも、姉妹が5人もいて生活が厳しく、小さい頃は、救済を受けていましたが、私の母は生活を支えるため、私が小学2年の頃から働きに出ていました。

 私の母は11人姉妹の長女として生まれたため、貧しさのあまり、学校に行きたくても親が本をかくしてしまい、行かせてもらえず、長女である私の母は、家の家業の畑仕事を手伝い、小さい頃から何キロも歩いて売りに出たそうです。ある日、下の弟をおんぶしながら子守をしている時、まだ9歳という幼い彼女は疲れのあまり、居眠りをして弟を窒息死させてしまったそうです。そして思春期を迎えた頃、彼女は両親に娼婦として売られそうになった所をおばさんに助けられたそうです。そのせいか自分の子供たちには、どんな事をしても学校に行かせたくて、貧しいみじめな思いをさせてたくないあまり、共稼ぎをし、同じ職場で給仕の仕事を30年間も勤め果たしました。本当に感謝な事です。でもその反面末っ子の私は一番小さかったので、寂しくて猫がいつも友達でした。

 そして高校に入学した頃にスト続きの長い休みが始まった頃、色々な問題が私に押し寄せてきました。私はいつものように1人で家の手伝いをしながら過ごしていると、突然近くに住む同級生が訪ねて来て、自分のボーイフレンドの友達を紹介するというのです。私は会ってみるぐらいならと思い、軽い気持ちでOKしました。会ってみると、何ととてもカッコイイ人で、テレビに出てくるようなとても個性的な人でした。私はこれまで孤独と退屈と、また大家族の食事も作ったりしていたので、縛られたような習慣から解放されたくて、その彼とお付き合いを始めました。しかし彼には長い事お付き合いをしている人が居て、結局私は遊ばれてしまったのでした。私にとっては初恋でした。そして私は好きになってしまうと周りが見えなくなってしまい、門限を破った事が父親に知れてしまい、大工で頑固な父親にギターでひどく殴られてしまいました。その後、町内の盆踊り大会の帰り道にレイプされ、私は精神的なショックを受けました。そしてその頃から私はだんだんと心が冷めていくのが分かりました。続く・・・by カレブ