人はパンのみにて生くものにあらず

 上記は、一般的に使われているフレーズです。意味合いとしては、人は食物の為に生きているのでは無いが、また食物が無ければ生きることが出来ないということかと思います。面白いことに聖書にもこのようなフレーズがあります。

 “イエスは答えて言われた、「『人はパンだけで生きるものではなく、神の口から出る一つ一つの言で生きるものである』と書いてある」。”(マタイによる福音書4章4節)

 御言葉の意味は、人の食物は実際に口から入る食べ物の他に、神の御言葉(聖書の御言葉)が必要であるということです。人の体を養うものはパンなど口から入る食べ物です。しかし、人の魂を養うものは、神の御言葉であるということです。イエスさまはこんなことも言っています。

 “イエスは彼らに言われた、「わたしが命のパンである。わたしに来る者は決して飢えることがなく、わたしを信じる者は決してかわくことがない。”(ヨハネによる福音書6章35節)

 “わたしは天から下ってきた生きたパンである。それを食べる者は、いつまでも生きるであろう。わたしが与えるパンは、世の命のために与えるわたしの肉である」。”(ヨハネによる福音書6章51節)

 動物はどの生き物でも食べることをします。体の一つ一つの細胞に栄養を供給しなければいけないからです。でも動物たちはそれだけのことをするのみです。人間は動物たちとは違います。ただ食べるだけの生き物ではありません。感情もあり、知性もあるからです。だから喜びもあれば悩みもあります。従って、それらの素となる魂にも食物を与える必要があります。そうでなければ体と同様、栄養を供給することが出来ないからです。魂に食物を与えること、それは主イエス・キリストを信じ、神の御言葉を行うことなのです。 By カレブ