水の上を歩くペテロ

 聖書にはとても常識的で無いことが多く書かれています。私は最初そんなの本当かな?とよく思ったものでした。しかし、今は心からそれらのことが本当になされたことだと信じています。マタイによる福音書14章にペテロが水の上を歩いたことが書かれています。以下は、イエスさまが弟子たちを舟に乗せて先に行かせ、後からその弟子たちに海の上を歩いて追いついたところからの御言葉です。

 “イエスは夜明けの四時ごろ、海の上を歩いて彼らの方へ行かれた。弟子たちは、イエスが海の上を歩いておられるのを見て、幽霊だと言っておじ惑い、恐怖のあまり叫び声をあげた。しかし、イエスはすぐに彼らに声をかけて、「しっかりするのだ、わたしである。恐れることはない」と言われた。するとペテロが答えて言った、「主よ、あなたでしたか。では、わたしに命じて、水の上を渡ってみもとに行かせてください」。イエスは、「おいでなさい」と言われたので、ペテロは舟からおり、水の上を歩いてイエスのところへ行った。しかし、風を見て恐ろしくなり、そしておぼれかけたので、彼は叫んで、「主よ、お助けください」と言った。イエスはすぐに手を伸ばし、彼をつかまえて言われた、「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか」。ふたりが舟に乗り込むと、風はやんでしまった。”

 ここで最初弟子たちは、イエスさまを幽霊だと思いました。しかしそれが主であると知った後、ペテロがイエスさまに「水の上を渡ってみもとに行かせてください」とお願いしました。イエスさまは、その言葉に対して「おいでなさい」と言われ、ペテロはそのようにしていきました。この話は教会のメッセージで何回も登場する話です。私の牧師はいつもこのように言っています。「ペテロは水の上を歩いたというよりも、イエスさまの御言葉の上を歩いたのだと」。神の御言葉(聖書)は、ただの活字ではなく、力(ちから)なのです。その御言葉を信じる時に神の力が流れ出るのです。イエスさまを見上げていた時のペテロは、その海の上を歩いていました。彼の信仰に対して神の力が流れ出ているのです。しかし、その後ペテロは風を見て恐ろしくなり、そしておぼれかけたとあります。イエスさまを見上げることから反れてしまった時に、彼はおぼれ、問題が発生しました。現代の多くの人は何らかの問題を持っていることでしょう。そしてその問題に目を向けているときに、解決されることは無いでしょう。しかし、その問題から目を離し、主イエスさまに目を向けていくのなら、ペテロのように常識では考えられない奇跡が起こるのです。 By カレブ