アズサストリートのリバイバル (その2)

 アズサストリートのリバイバル(その1)の続きです。 

 彼はまだ聖霊を受けていなかったが、彼がもし説教するとすれば自分はこの真理を語らねばならないと考えていた。知らない町にただ一人ほうり出され、だれも欲していないように思われるメッセージをもって、彼はゆっくりと引き返えして行った。しかし彼は、自分のとるべき道をその時、はっきりと心に決めたのであった。

 そこにリーという名前の一人の人が立っていた。彼はセイムーアが宿るところも無く、引き返して行くのを見るに忍びなかった。彼はセイムーアを自分の家へ招いた。しかしそれは、セイムーアにとっても、リーの家族にとっても気持の良いものではなかった。セイムーアは文無しであり、リーの家族にとっては、礼儀上迎えた客であり、歓迎されない客であった。
 
 数日間共に祈った後、ようやくリーの家族はセイムーアに話しかけた。その後バプテスト教会の信者であったアズベリー夫妻が、セイムーアをボニプレ通りにある自宅での祈祷会に招待した。
 
 ことの起りはこの祈祷会であった。人々の心は、神の祝福を渇き求めた。やがて一九〇六年四月九日、リーと他の六名が破れるがごとくに聖霊に満たされ、異言を語った。草原の火事のように、聖霊の火は他の人々を覆っていった。そして三日間、夜も昼も集会が続いた。そして数百人の色々な人種の人たちが、そこで起こっていることを見ようと、この小さな家に押しかけて来た。

 多くの人たちは、家の中へ足を踏み入れるやいなや、異言を語り出した。それほどまでに神の臨在は、力強く働いていた。癌をいやされた夫人は次のように証している、 「あらゆるところから人々はやって来ました。次の日の朝には、その家に近づくことも出来なくなりました。人々はやってくるなり、神の力に感じて倒れました。町全体が興奮に包まれ、病人はいやされ、罪人は家に入るやいなや、救われました」

 さて一九〇六年四月十二日、これらの集会を始めたセイムーア自身も力強い聖霊バプテスマを受けた。この三日間の集会の間中、飢え渇いた人々の激しい賛美によって、この家は文字どおり揺れ動いたということである。


第二節 アズサストリートにおけるリバイバルの始り に続く・・・。

by カレブ