創世記-ノアの箱舟(その2)

 ノアが人々に罪から離れるように勧めました。しかし、人々は食い、飲み、めとり、とつぎ、買い、売り、植え、建てなどをしていました。これらのことは、罪ではありません。人が生きていくために食物は必要です。また、結婚も神が創られた制度です(アダムの助け人として、女性のエバが与えられた)。物を買ったり、売ったりすることも必要なことです。しかし、人々は神に対しての気持ちがありませんでした。いつも自分たちの事ばかりで頭が一杯だったのです。神の言葉を意識するよりも、自分たちの思いを優先していきました。その結果、神が定めた時が来た時に、彼らは受けるべき報いを受けてしまいました。

 ノアの話は事実ですが、今再びそのような日が来ることを聖書は告げています。この地上が洪水ではなく、戦争や飢饉や地震が発生し、人々の愛が冷え、この世の終わりの日が来ることを示しています。

 “また、戦争と戦争のうわさとを聞くであろう。注意していなさい、あわててはいけない。それは起らねばならないが、まだ終りではない。民は民に、国は国に敵対して立ち上がるであろう。またあちこちに、ききんが起り、また地震があるであろう。しかし、すべてこれらは産みの苦しみの初めである。・・・また不法がはびこるので、多くの人の愛が冷えるであろう。・・・そのとき、人の子のしるしが天に現れるであろう。またそのとき、地のすべての民族は嘆き、そして力と大いなる栄光とをもって、人の子が天の雲に乗って来るのを、人々は見るであろう。・・・その日、その時は、だれも知らない。天の御使たちも、また子も知らない、ただ父だけが知っておられる。人の子の現れるのも、ちょうどノアの時のようであろう。すなわち、洪水の出る前、ノアが箱舟にはいる日まで、人々は食い、飲み、めとり、とつぎなどしていた。そして洪水が襲ってきて、いっさいのものをさらって行くまで、彼らは気がつかなかった。人の子の現れるのも、そのようであろう。”(マタイによる福音書24章6-39節)

 私たちは、ノアの時代の人々が自分たちだけのことを考えていた為に、その報いを受けたことを読んで知ることが出来ました。そしてそのことから、自分たちが何をしたらよいのかを学ぶことが出来ます。ノアの時代、その箱舟の戸を神ご自身が閉めました。しかし、今の時代、まだその戸が開いています。いのちを救うことの出来る戸が解放されている状態です。

 何をすることがあなたは選択しますか?自分の思いでしょうか?それとも神があなたに対する思いでしょうか?

By カレブ